久留米大学医学部附属臨床検査専門学校 2年生 生理機能検査学後期試験問題 2007年度 ※ マウスポインタを回答欄に合わせると解答(○×)が表示されます. 数秒たつと消えますが,一度マウスを移動させて再度回答欄に合わせると表示されます. |
出題者: 病院情報部 和田豊郁 |
後期試験(講義) |
次の文で正しいものには ○ を,誤っているものには × を( )の中に書きなさい. |
1( )心電図は0.5Hz〜200Hzの正弦波交流からなる. |
2( )電気軸は心臓の脱分極過程における前額面に投影した最大ベクトルである. |
3( )T誘導とaVF誘導でR波の高さがS波の深さより大きければ正常軸である. |
4( )標準肢第T誘導は右手と左手の電位差をみる双極誘導である. |
5( )正常心電図ではaVR誘導のP波は陽性である. |
6( )胸部V1誘導で後半分が深い陰性を示すP波は左房負荷で見られる. |
7( )正常心電図ではST部分は基線上にある. |
8( )PQ時間が0.24秒であればT度房室ブロックである. |
9( )ジギタリス投与中は盆状のST低下が見られる. |
10( )左室肥大では左側胸部誘導でST上昇が見られる. |
11( )高カリウム血症ではテント状Tが見られる. |
12( )低カリウム血症ではQT延長をきたす. |
13( )アダムス・ストークス症候群とは心拍出量減少によって意識障害を起こすものを言う. |
14( )頻拍性不整脈も徐脈性不整脈もアダムス・ストークス症候群の原因となりうる. |
15( )直流除細動器は停止した心臓を電気ショックでよみがえらせるために用いられる. |
16( )労作性狭心症では発作時にST低下がみられる. |
17( )安静時狭心症は冠動脈のれん縮による冠動脈灌流血流の減少によって起こる. |
18( )異型狭心症は発作時に一過性のST上昇がみられる. |
19( )異型狭心症は心筋梗塞に移行しやすい. |
20( )急性後壁梗塞ではV2〜4誘導でST上昇が見られる. |
21( )急性下壁梗塞では四肢誘導U・V・aVF誘導でST上昇が見られる. |
22( )心筋梗塞はST上昇部位あるいは異常Q波出現部位にて梗塞部位を診断する. |
23( )全誘導でST上昇が見られるときには心筋梗塞よりも心膜炎が疑われる. |
24( )正常心では大動脈弁閉鎖が肺動脈弁閉鎖よりも早い. |
25( )V音は心房細動のときには原理的に生じない. |
26( )W音は心房の収縮により生じる. |
27( )心尖拍動図は左心房と左心室の容積変化を反映する. |
28( )心尖拍動図でa波率が11%以上のときa波の増高と言う. |
29( )心房細動の頚静脈波ではa波が消失する. |
30( )レイノー病の非発作時の指先容積脈波は正常である. |
31( )バージャー病の指先容積脈波では平坦波が見られる. |
32( )健常人では上腕より足首の方が血圧はやや高い. |
33( )足首と上腕の血圧の比(ABI)から動脈の狭窄状態が分かる. |
34( )ABIが0.9未満であれば下肢動脈の閉塞の疑いがある. |
35( )動脈の硬化にて脈派伝達速度(baPWV)は低下する. |
36( )加齢により脈派伝達速度(baPWV)は上昇する. |
37( )超音波検査のMモード法は動きのある反射源の時間的変化をとらえる. |
38( )超音波検査ではプローブの周波数が高いほど指向性が良くなり分解能も良くなる. |
39( )連続波ドプラ法では送信と受信は別の振動子で行う. |
40( )カラードプラ法ではプローブから遠ざかる速い血流は赤で表示される. |
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後期試験(実習) |
次の文で正しいものには ○ を,誤っているものには × を( )の中に書きなさい. |
1( )時定数は大きいほど増幅による歪みが少ないが基線が安定する時間は長くなる. |
2( )心電計は0.5〜200Hzが忠実に表現できる周波数特性を持つ. |
3( )弁別比とは交流障害を抑止する能力である. |
4( )弁別比が60dB以上あれば交流障害を受けにくい. |
5( )誘導電極の金属面はいつも磨き粉を用いてピカピカにしておくとよい. |
6( )皮膚・電極間の接触抵抗を下げるために心電図用ペーストが用いられる. |
7( )右足の誘導RFは関電極としても不関電極としても用いられない. |
8( )胸部誘導V1は第4肋間胸骨右縁でC1誘導電極を接続する. |
9( )胸部誘導V4は第5肋間と左鎖骨中線との交点でC4誘導電極を用いる. |
10( )吸盤式の電極は四肢の誘導としては使用できない. |
11( )接地抵抗は0に近ければ近いほどよい. |
12( )電気器具からの交流障害を防ぐにはその器具をコンセントから抜く. |
13( )心電計の電源コードと誘導コードは平行に置くと交流障害の原因になることがある. |
14( )誘導コードのシールドが切れると交流障害が起こる. |
15( )紙送りの速さは通常25cm/secが用いられる. |
16( )標準の感度では1mVは10mmとして記録される. |
17( )心内心電図を撮るにはCF型の心電計を用いる. |
18( )ホルター心電計の誘導は双極胸部誘導である. |
19( )ホルター心電計装着中は日常と同様の生活をしてもらう. |
20( )NASA誘導は体動による基線の変移が激しくホルター心電図には用いられない. |
21( )CM5誘導は電極を胸骨上端とV5付近の肋骨上に取り付けて撮った双極誘導である. |
22( )マスター2階段試験では年齢と体重と性で回数が決まる. |
23( )マスター2階段試験では体重が増えると負荷回数は減少する. |
24( )マスター2階段試験では女性の方が男性より負荷回数は少ない. |
25( )マスター2階段試験中に負荷中に胸痛が生じても予定の回数の階段昇降を行う. |
26( )マスター2階段試験では被験者の急変に備え医師の待機が必要である. |
27( )トレッドミル法では運動負荷中の心電図や血圧の反応をみることができる. |
28( )トレッドミル法で一般的なプロトコルはブルース法である. |
29( )ブルース法は3分ごとに傾斜角度と歩行速度が増える. |
30( )自転車エルゴメータは自転車を漕いだことがない人でも容易に検査を行うことができる. |
31( )頚静脈波は仰臥位にて呼気が終わったところで呼吸を止めて測定する. |
32( )頚動脈波は仰臥位あるいは上体を少し起こして測定する. |
33( )心尖拍動図は仰臥位あるいは左側臥位で測定する. |
34( )心エコー図は通常被験者を左半側臥位にして撮る. |
35( )心臓超音波検査にはコンベックス型のプローブが用いられる. |
36( )経食道心エコー図では左房の詳細な観察をすることができる. |
37( )連続波ドプラ法はパルスドプラ法よりも高速の血流速度をとらえることができる. |
38( )連続波ドプラ法では反射体までの距離を知ることができない. |
39( )パルスドプラ法では血流を測定する部位の深さや角度を調節することができる. |
40( )成人の心臓の超音波検査には10MHzのプローブがよく用いられる. |